成長期のお子さんに多く見られるこの膝の痛みは、オスグッド病かもしれません。「成長痛だから我慢するしかない」「スポーツをやめさせた方がいいのか」と心配や疑問を抱える親御さんは多くいらっしゃいます。しかし、オスグッド病は適切なケアを行えば、お子さんの痛みを和らげ、再びスポーツを楽しめるようになります。
この記事では、オスグッド病の原因やよくある症状、改善方法などについて詳しくご紹介します。
オスグッド病とは
お子さんが「膝が痛い」と訴えることはありませんか?スポーツを頑張る小学校高学年から中学生のお子さんに多く見られる膝の痛みの一つが、オスグッド病です。正式には「オスグッド・シュラッター病」と呼ばれるこの症状は、成長期特有の体の変化が原因で起こる膝の疾患です。まずはオスグッド病がどのような病気なのか、基本的な概要について詳しくご紹介します。
オスグッド病の概要
オスグッド病(正式名称:オスグッド・シュラッター病)は、成長期の子どもに多く発症するスポーツ障害です。アメリカの整形外科医のオスグッド氏とスイスの外科医のシュラッター氏が、この症例を学会に報告したことから、この名前で呼ばれるようになりました。
この疾患は、膝のお皿(膝蓋骨)の下にある脛骨粗面という部分に痛みや腫れが生じる疾患です。太ももの前側にある大腿四頭筋が脛骨粗面を強く引っ張ることにより、骨の一部がはがれたり炎症を起こしたりして痛みが発生します。
発症しやすい年齢
オスグッド病は、骨が軟骨から急激に成長する時期に発症しやすく、主に以下の年齢層に多く見られます。こちらに当てはまる場合は、注意が必要です。
- 主な発症年齢:10~16歳の成長期
- 特に多い年齢:小学校高学年から中学生
- 性別:男子に多く発症する傾向がある
オスグッド病の原因
オスグッド病には明確な原因があります。成長期のお子さんの体は日々変化しており、骨の成長スピードに筋肉の成長が追いつかないことで起こる自然な現象とも言えます。ここからは、オスグッド病の原因についてご紹介します。
成長期の骨の特性
成長期の子どもの骨は、大人の骨と比べて軟らかい軟骨で構成されている部分があります。特に脛骨粗面の部分は軟骨性で、大人の硬い骨と比較して引っ張りに対する抵抗力が弱い特徴があります。この軟らかい骨に過度な力が加わることで、骨の一部がはがれるような状態になり、オスグッド病を引き起こします。
成長期が過ぎると骨も硬くなり、症状はいったん軽快します。しかし、ケアを行わずに放置してしまうと、成人になってからもオスグッド後遺症として痛みが残る可能性があります。
大腿四頭筋の過緊張
身長が伸びることで大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)が過緊張状態になることが、オスグッド病の原因のひとつです。成長期には骨の成長に筋肉の成長が追いつかず、相対的に筋肉が短くなった状態になります。この状態で運動を続けると、大腿四頭筋が膝蓋腱付着部を介して脛骨粗面を強く牽引し、剥離を起こします。
膝の曲げ伸ばしの繰り返し
スポーツ活動における膝の曲げ伸ばし運動の繰り返しが、脛骨粗面への継続的なストレスとなります。特に以下のような動作で症状が悪化しやすくなります。
- ジャンプ動作
- ダッシュ動作
- ボールを蹴る動作
- 着地動作
オーバーユース
過度な運動や練習量の増加により、膝への負担が蓄積されることで発症リスクが高まります。特にサッカー、バスケットボール、バレーボールなどの膝への負担が大きいスポーツを行う子どもに多く見られます。休息なしに運動を続けることで、症状が悪化する傾向があるので、注意してくださいね。
オスグッド病のよくある症状と検査方法
オスグッド病には特徴的な症状があり、ほかの膝の病気と区別することができます。どのような症状があるのか、また、どんな検査を行うのかについてご紹介します。
主な症状
オスグッド病の代表的な症状には以下のようなものがあります。
- 膝のお皿の少し下(脛骨粗面)の痛みと腫れ
- 膝のお皿の下あたりが赤く腫れ、熱感を伴う
- スポーツをすると痛み、休むと痛みが消えるという症状の繰り返し
- 膝をつくと痛い
- 脛骨粗面の骨が突き出してくる
症状は片方の膝にのみ生じることがほとんどですが、なかには両膝に症状が出る場合もあります。
検査方法
オスグッド病を調べるためには以下の検査方法が用いられます。
- レントゲン検査:膝と脚の骨を観察し、膝蓋腱が脛骨に付着している領域の状態を確認します。骨端軟骨の状態や変形をレントゲンで確認できます。
- MRI検査:膝蓋腱の状態や炎症所見の有無を詳細に確認することができます。
- エコー検査(超音波):場合によって用いられ、軟部組織の状態を評価します。
- 診察:膝の圧痛、腫れ、痛み、発赤を確認します。
他の膝の病気との違い
オスグッド病と類似した症状を示す疾患として、ジャンパー膝(膝蓋腱炎)やランナー膝などがあります。スポーツ歴や自覚症状を確認しながら、これらの類似疾患との差別化を図ることが重要です。オスグッド病は成長痛とは異なり、レントゲン検査で明確に判断することができる点が特徴です。
オスグッド病の改善方法
オスグッド病は、適切な施術を行うことで症状が改善し、再びスポーツを楽しむことができるようになります。患部を休ませることから始まり、ストレッチやリハビリテーションを段階的に進めていきます。お子さんの症状や生活スタイルに合わせて、最適な方法を見つけていきましょう。具体的な改善方法についてご紹介します。
保存療法(休息とストレッチ)
オスグッド病のケアの基本は保存療法です。
- 安静・休息:症状が初期であれば、2~4週間程度の安静により症状が改善します。痛みを我慢して運動を続けると悪化し、手術が必要になる場合もあります。
- ストレッチ:大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)を伸ばすストレッチが効果的です。症状が改善してもストレッチングは継続することが重要です。
- アイシング:膝のお皿の下の骨やその周辺を氷で冷やします。
サポーターや器具の活用
サポーターや器具を活用することも、オスグッド病を改善するために大切なことです。
- オスグッドバンド:脛骨粗面への負荷を軽減するために使用します。
- 膝サポーター:膝全体の安定性を高めるために使用する場合があります。
リハビリテーション
症状の改善に合わせて、段階的なリハビリテーションプログラムが実施されます。患部以外のトレーニングは継続することも可能で、全身の体力維持を図りながら進めていきます。
一般的な回復期間は、初期症状のみでレントゲン上の異常がない場合で試合形式の練習復帰まで6週間程度、膝の状態が悪化していたケースでは平均13週間程度とされています。
オスグッド病の予防・再発防止
一度オスグッド病になったお子さんも、これから予防したいお子さんも、日常的にできる対策があります。運動前後のケア、適切な休息、そして体のバランスを整えることがポイントです。お子さんが長くスポーツを楽しめるよう、無理のない範囲で継続できる予防方法をご紹介します。
運動前のストレッチ
運動前には十分なウォーミングアップとストレッチを行うことが重要です。特に大腿四頭筋の柔軟性を保つためのストレッチを入念に行いましょう。
運動後のクールダウン
運動後のクールダウンとして、ストレッチやアイシング、十分な休息を心がけましょう。運動後の体を労ることが大切です。
膝周りの筋肉を鍛える
膝周りの筋肉バランスを整えることで、膝への負担を軽減できます。ただし、痛みがある期間は無理な筋力トレーニングは避け、専門家の指導のもとで適切なケアを受けることが大切です。
発症後3~6ヶ月は症状が再発しやすいため、スポーツ前後のストレッチ・アイシングの実施、オスグッドバンドの使用など、再発予防に努めることが大切です。
オスグッド病でお悩みの方は『匠整体院』にご相談ください!
オスグッド病でお悩みの方は、『匠整骨院』にご相談ください。
当院では、日常生活における負担を減らし、より良いコンディションで毎日を送るためのアドバイスを行っています。
例えば、以下の動作は、体への負担を大きくするため、当院では避けていただくよう推奨しています。
- 膝を直接床につける
- 床中心の生活
- 強い力によるマッサージ
しかし、このような動作は日常生活でついついやってしまうものです。
根本から症状を解決するために、お客様の生活スタイルや症状の状態を詳しくヒアリングして、改善するためのサポートを行っています。
今お悩みの症状を一緒に改善しませんか?ぜひお気軽にご相談ください!
