背骨がなんとなく曲がっているように感じたり、左右の肩の高さが違うように感じたりする場合、「側弯症(そくわんしょう)」の可能性があります。側弯症は、背骨が左右にゆがんでしまう状態のことをいい、成長期の子どもから大人まで幅広い世代に、年齢に関係なくみられます。進行しても痛みがないことが多く、気づかないまま過ごしてしまうこともありますが、できるだけ早く対処することがとても大切です。この記事では、側弯症の原因や種類、改善・予防のための方法について詳しくご紹介します。
背骨が曲がってくるのは側弯症?
鏡を見た時に肩の高さが違ったり、背中が左右にゆがんで見えたりすると、背骨が曲がっていることが疑われます。こうした症状の背景には、側弯症が隠れていることがあります。側弯症は、背骨が左右どちらかにS字状やC字状に曲がってしまう病気です。成長期の子どもに多くみられますが、大人になってから発症することもよくあります。
側弯症の代表的な種類は4つ!
側弯症にはいくつかのタイプがあり、それぞれ原因や発症時期が異なります。よくあるのが、成長期に原因がはっきりしないまま進行する「特発性側弯症」ですが、それ以外にも先天的な骨の異常によるものや、神経や筋肉の病気に伴うものなど、背景はさまざまです。特に医療の現場でよく取り上げられるのは、以下の4つのタイプです。それぞれの特徴をみていきましょう。
先天性側弯症
先天性側弯症は、生まれつき背骨の骨(椎骨)に形の異常があることが原因で起こります。例えば、椎骨が三角形になっていたり、一部がくっついた状態で形成されていたりすることで、成長とともに背骨が曲がっていってしまいます。早い段階で見つかることが多いですが、進行のスピードも速い傾向にあるため、油断はできません。定期的な経過観察や早期の施術がとても大切になります。成長期の体のバランスにも影響を与えることがあるため、背骨の曲がりを感じたらすぐにみてもらいましょう。
神経・筋原性側弯症
神経・筋原性側弯症は、神経や筋肉の病気によって引き起こされる側弯症です。代表的なものに、脳性麻痺、筋ジストロフィー、脊髄空洞症などがあり、筋力のバランスが崩れることで背骨がゆがんでしまいます。病気の特性上、日常生活の中でも体をまっすぐ保つのが難しくなるため、側弯が進行しやすい傾向があります。進行度や体の状態によっては、装具による矯正や手術などが必要になることもあります。根本にある病気への対処とともに、全体のケアが必要になります。
神経線維腫症による側弯症
神経線維腫症による側弯症は、レックリングハウゼン病とも呼ばれる病気の一つの症状として現れます。この病気では、皮膚に茶色っぽい色の斑点や柔らかい腫瘍が現れたり、骨の形成異常が起こったりすることがあります。その影響で、背骨にも異常が生じて側弯が進行していくケースがあります。側弯症だけでなく全身の症状として現れる病気のため、背骨だけでなく体全体の管理が必要です。こちらは、早期発見と継続的な観察がとても大切です。
間葉系疾患による側弯症
間葉系疾患による側弯症は、血管や結合組織の病気が背景にあります。代表的なのがマルファン症候群で、体のあらゆる部分の柔軟性が高く、関節がゆるみやすいという特徴があります。そのため、背骨も不安定になりやすく、側弯が起こることがあります。身長が高く手足が長いといった体型の特徴があり、心臓や目の異常を伴うこともあります。こちらも骨だけでなく全身の健康管理が必要な疾患のため、専門医のもとで定期的に検査を受けることが大切です。
側弯症を改善する方法は?
側弯症の改善方法は、背骨の曲がり具合や年齢、進行のスピードなどによって異なります。例えば、成長期に見られる軽度の側弯であれば、経過観察で様子をみることもあります。一方で、背骨のカーブが強くなっていたり、今後の進行が心配される場合には、装具による施術や、手術が検討されることも。どんな方法で進めていくかは、本人の体調や生活スタイルも考慮していきます。
装具を使ったアプローチ
側弯症の改善方法としてよく行われるのが装具療法です。これは、専用のコルセットのような装具を使って、背骨の曲がりを進行させないようにする方法です。
成長期の子どもに多い「特発性側弯症」の初期段階で効果が期待できます。装具は一日中つけることが基本ですが、就寝時だけ使用するタイプもあります。見た目には目立たないよう工夫されているものも多く、学校生活や日常生活でも自然と使える設計になっています。しかし、装着時間や姿勢などに注意が必要なため、医師の指導のもとで正しく使うことが大切です。根本的に曲がりを改善するわけではありませんが、進行を食い止めることが目標の方法です。
手術療法
装具では対応が難しいほど背骨の曲がりが大きい場合や、日常生活に支障をきたしている時には、手術が選択肢となることもあります。一般的には「脊椎固定術」という手術が行われ、金属の棒やネジで背骨をまっすぐに整え、骨同士を固定して安定させる方法です。最近では技術も進歩し、安全性も高まっているため不安に感じすぎる必要はありません。もちろん、すぐに手術というわけではなく、希望や状態を考慮して決定していきます。術後はリハビリが必要ですが、痛みの軽減や姿勢の改善が期待できます。
側弯症を改善・予防するストレッチ方法は?
側弯症は、背骨のゆがみだけでなく、筋肉のバランスや姿勢のクセとも深く関わっています。そのため、ストレッチで体を整えることで、症状の予防や進行を和らげることが期待できます。ここでは、自宅で簡単に行えるストレッチをいくつかご紹介します。ストレッチをする際は、呼吸を意識しながら、反動をつけないように行ってみてください。また、お風呂上がりは、体が温まっていてほぐれやすい状態なので、おすすめのタイミングです。ベッドの上でもできるストレッチもあるので、寝ながらサクッとやってみましょう。自分のペースでやってみてくださいね。
背中のねじりストレッチ

- あぐらをかいて座ります(画像のように椅子でもOKです)
- 右手を左ひざに置き、上半身を左にねじりましょう
- 背筋はまっすぐ、呼吸を止めずに20秒キープします
- ゆっくり元に戻し、反対側も同様に行ってください
このストレッチを行うことで、背骨周りの筋肉が伸び、柔軟性を高めることが期待できます。
キャット&カウストレッチ

- 四つん這いになり、手は肩の真下、膝は腰の真下に置きます
- 息を吐きながら背中を丸めて「猫のポーズ」
- 息を吸いながら背中を反らせて「牛のポーズ」
- ゆっくりと10回繰り返します
背骨の可動域を広げることで、柔らかくしなやかな動きが促されます。
壁を使った背面ストレッチ

- 壁に背をつけて立ち、かかと・お尻・肩・後頭部を壁につけます
- 両手をバンザイするように上げ、壁から手が離れないよう注意してください
- 10秒キープ×3セット行いましょう
正しい姿勢を意識づけるトレーニングにもなります。
背中を開く肩甲骨ストレッチ
- 椅子に座って背筋を伸ばします
- 両手を前に伸ばして手のひらを合わせ、肩甲骨を外に広げるように意識します
- ゆっくりと深呼吸をしながら20秒キープしましょう
背中の筋肉のバランスを整え、左右差を整えます。
体側のばしストレッチ
- 背筋を伸ばして立ち、両手を頭の上で組みます
- 息を吐きながらゆっくりと体を片側に倒します
- 脇腹〜腰にかけて心地よく伸びているのを感じながら20秒キープしましょう
- 反対側も同様に行いましょう
背骨の左右の筋肉バランスを整えるのに効果的です。
背骨が曲がってお悩みの方は『匠整体院』にご相談ください!
背骨が曲がってお悩みの方は、『匠整骨院』にご相談ください。
当院では、日常生活における負担を減らし、より良いコンディションで毎日を送るためのアドバイスを行っています。
例えば、以下の動作は、体への負担を大きくするため、当院では避けていただくよう推奨しています。
- 膝を直接床につける
- 床中心の生活
- 強い力によるマッサージ
しかし、このような動作は日常生活でついついやってしまうものです。
根本から症状を解決するために、お客様の生活スタイルや症状の状態を詳しくヒアリングして、改善するためのサポートを行っています。
今お悩みの症状を一緒に改善しませんか?ぜひお気軽にご相談ください!
