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筋肉注射で選ばれる部位はどこ?皮下注射との違いや副作用などについて解説!

筋肉注射は、三角筋や大腿四頭筋、臀筋などの部位に打っていきます。皮下注射と比較して薬剤の吸収が早いので、早く効果を出したい時に使われます。

この記事では、筋肉注射とはどんなものなのか、皮下注射との違いや、よく使われる注射部位、副作用などについて詳しくご紹介します。安心して注射を受けるために、ぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

筋肉注射とは?

筋肉注射とは、薬を筋肉の中に直接注射して体内に届ける方法です。医療の現場では「Intramuscular injection(イントラマスキュラーインジェクション)」とも呼ばれています。筋肉には血管がたくさん通っているため、薬が体に吸収されるスピードがとても速く、比較的早いタイミングで効果を感じやすいのが特徴です。

また、筋肉は皮膚の下にある層よりもしっかりとした組織なので、刺激の強い薬でも体への負担を抑えながら投与できるメリットがあります。例えば、皮下注射では刺激が強すぎる薬や、吸収を早めたいときなどに筋肉注射を選ぶことがあります。身近なところでいえば、インフルエンザの予防接種などで使われることもあり、誰もが経験のある注射といえるでしょう。

筋肉注射を行うのはなぜ?

筋肉注射が選ばれる理由はいくつかあります。まずひとつは、薬の吸収を早めたい時です。筋肉にはたくさんの血管が走っているため、薬が素早く血流に乗り、短時間で効果が現れやすいのです。

また、薬によっては刺激が強く、皮膚のすぐ下にある組織に注射すると痛みや炎症が起きやすいことがあります。そうした薬を安全に体内に届けるためにも、筋肉注射が向いています。さらに、一度に注射できる薬の量も筋肉注射のほうが多いため、大量の薬液を必要とする場合にも使われます。

ほかにも、筋肉注射は比較的効果が持続しやすい特徴があり、急いで効果を出したい時や、一定の効果を長く維持したいときに選ばれることがよくあります。患者さんにとっても、しっかりとした効果が期待できる手段のひとつといえるでしょう。

筋肉注射と皮下注射の違いは?

筋肉注射と皮下注射は、どちらも薬を体内に届けるための方法ですが、注射する場所や薬の吸収スピード、体への影響に大きな違いがあります。

筋肉注射は、名前の通り「筋肉の中」に薬を直接注入する方法です。筋肉は血管が豊富に走っているため、薬がすばやく血液に乗って全身に広がります。そのため、効果が早く現れることが特徴です。例えば、痛み止めやワクチン接種など、即効性が求められる場面でよく利用されています。

一方で、皮下注射は皮膚のすぐ下にある「皮下組織」という柔らかい層に薬を届けます。ここは血流が筋肉よりも少ないため、薬の吸収は非常にゆっくりです。そのため、持続的にじわじわと効果を発揮させたいときに向いており、インスリンやホルモン製剤の注射などで使われています。

また、使用する針の太さや長さにも違いがあります。筋肉注射は深い層を狙うためやや長めの針を使用し、皮下注射は浅い層に注入するため短めの針を使います。どちらが優れているというよりも、薬の性質や目的に応じてぴったりな方法が選ばれているのです。

筋肉注射はどこの部位に行う?

筋肉注射は、薬を十分に体に届けるために、筋肉の中に注射をする方法です。しかし、筋肉ならどこでもいいわけではなく、安全性や薬の効果を考えて、注射する部位が決定されています。一般的には、肩にある三角筋や、太ももの大腿四頭筋、お尻の臀筋などが使われます。それぞれにメリットや注意点があり、患者さんの年齢や体格、投与する薬の種類に応じて、最適な部位が選ばれているのです。ここでは、代表的な注射部位について詳しくご紹介していきます。

三角筋

三角筋は、肩の外側を覆う筋肉で、成人の筋肉注射では最もよく使われる部位のひとつです。コロナワクチンの接種でこの場所に注射を受けた方も多いのではないでしょうか?

三角筋は筋肉の層が厚く、血管や神経が比較的少ない場所に位置しているため、安全性が高いとされています。注射しやすく、かつリスクが低いことから、この部分に注射を打つ場面は多いでしょう。

しかし、痩せ型の方や高齢者、筋肉量が少ない方は、筋肉の厚みが十分でないことがあります。その場合、針が深く入りすぎて骨にあたってしまうリスクや、逆に筋肉にきちんと届かないリスクが出てくるため、針の長さを調整したり、刺す角度を工夫するなどして、配慮しながら打つ必要があります。

また、三角筋への注射では、刺す位置も重要です。

肩の関節に近すぎると、関節包や腱板を傷つけてしまう恐れがあるため、正しい位置を正確にチェックしながら打っていきます。

大腿四頭筋

大腿四頭筋は、太ももの前側に広がる大きな筋肉です。自己注射が必要な場面や、小児、特に乳児への筋肉注射でよく選ばれる部位とされています。

この部位は筋肉の面積が広く、刺しやすいのが大きなメリットです。自分で注射をする場合も、太ももなら見えやすく、両手を使って安定した姿勢で行えるため、安心感があります。

しかし注意点もあります。太ももの内側や後ろ側には、大切な神経(大腿神経など)や血管が走っているため、位置を間違えて刺してしまうと、しびれや痛みを引き起こすリスクがあります。そのため、基本的には太ももの真ん中〜やや外側寄りに注射をするのが一般的です。

特に子どもに対しては、筋肉の発達具合を観察しながら、慎重に注射する部位を決める必要があります。

臀筋

臀筋は、お尻にある大きな筋肉で、以前は筋肉注射の定番の場所でした。筋肉のボリュームがしっかりしているため、大量の薬液を一度に投与する場合や、深く注入する必要がある薬に向いています。

しかし、お尻には坐骨神経という神経が通っており、もし誤った位置に注射をしてしまうと、この神経を傷つけてしまうおそれがあります。

それでも、必要に応じて臀筋に注射をするケースは今も存在します。深部に薬をしっかり届ける必要があるときや、大量投与が求められるシーンでは、安全な部位を選びながら、行われています。

臀部注射の場合は、お尻の上外側(外側上臀部)を選ぶのが基本で、坐骨神経からできるだけ離れた場所を狙って打つことが鉄則とされています。

筋肉注射は副作用はある?

筋肉注射を受けた後に、副作用が出ることはあります。例えば、注射した部分に痛みを感じたり、赤く腫れたり、筋肉痛のような違和感が出ることがあります。また、ワクチンなどの接種後には、関節のこわばりや重だるさを感じることも珍しくありません。

これらの症状は、たいていの場合2〜3日ほどで自然に落ち着いていきます。長くても1〜2週間以内には軽くなることが多いため、あまり心配しすぎなくても大丈夫です。

ただし、もし症状が長引いたり、強いしびれや腕の動かしにくさが出た場合は注意が必要です。まれに、神経障害といって神経に影響が出ることや、注射の位置が原因で起こる「SIRVA(肩関節障害)」などが発生することがあります。違和感が続くときは、自己判断せずに早めに医療機関に相談しましょう。

もし、副作用が心配な時は、注射を受けた後の体調の変化をこまめに記録しておくのがおすすめです。小さな違和感でもメモしておくことで、医師に相談する時に伝えやすくなります。

筋肉注射でお悩みの方は『匠整体院』にご相談ください!

筋肉注射でお悩みの方は、『匠整骨院』にご相談ください。

当院では、日常生活における負担を減らし、より良いコンディションで毎日を送るためのアドバイスを行っています。

例えば、以下の動作は、体への負担を大きくするため、当院では避けていただくよう推奨しています。

  • 膝を直接床につける
  • 床中心の生活
  • 強い力によるマッサージ

しかし、このような動作は日常生活でついついやってしまうものです。

根本から症状を解決するために、お客様の生活スタイルや症状の状態を詳しくヒアリングして、改善するためのサポートを行っています。

今お悩みの症状を一緒に改善しませんか?ぜひお気軽にご相談ください!

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