病院の椅子は、患者さんの快適性や安全性の確保、そしてスタッフの作業効率アップのために、こだわって選ぶことがおすすめです。待合室や検査室、車椅子対応の椅子など、病院に必要な椅子の種類はたくさんあるため、場所や状況に合った椅子を選ぶようにしましょう。今回は、いつものコラムとは少し雰囲気を変え、これから病院を開業される方向けに、病院の椅子の役割や選ぶ時に重視したいポイントなどについて詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
病院における椅子の役割
病院に置かれている椅子は、単なる座る場所としてだけではなく、大切な役割を担っています。患者さんが安心して過ごすために、そしてスタッフが働きやすくするために椅子の存在は欠かせません。院内の雰囲気や第一印象を左右するポイントにもなります。快適性・安全性・作業効率・イメージづくりのために、椅子は必要です。ここでは、病院における椅子の役割について、詳しくご紹介します。
患者さんの快適性・安全性の確保
患者さんは、体調が優れない場合が多いため、長時間待つだけでも負担を感じやすいものです。その場合に、座り心地のよい椅子があると、少しでも安らぐことができます。また、立ち上がりやすい高さや、肘掛けがついた椅子は、高齢の方や体が不自由な方にとって快適な椅子といえます。転倒を防ぐなど安全面でも工夫された椅子は、患者さんに安心感を与えることもできます。
スタッフの作業効率アップ
病院で働くスタッフにとっても椅子は非常に大切です。ナースステーションや検査室などで使われる椅子は、座ったままでも動きやすいキャスター付きのものがおすすめです。適切な椅子を使うことで、立ったり座ったりの負担が減り、移動や作業の効率もアップします。デスクワークが長い時間続くスタッフには、腰への負担を減らす設計の椅子があると、体への負担を抑えながら仕事に集中できるようになります。
病院の印象づくりにも影響
病院に一歩足を踏み入れたとき、まず目に入るのは受付や待合スペースです。そこで使われている椅子のデザインや清潔感は、病院全体のイメージを大きく左右します。温かみのある色合いや、座り心地のよい椅子が並んでいると、患者さんも自然とリラックスしやすくなります。逆に、古びた椅子や座りにくい椅子が目立つと、無意識のうちに不安な気持ちを抱かせてしまうことも。椅子選びは、快適性だけでなく、イメージづくりの役割を果たしているともいえます。
病院で使われる椅子の主な種類
病院では、さまざまなシーンに合わせて色々なタイプの椅子が使われています。ただ座るだけではなく、患者さんの体調、スタッフの働き方に合わせた工夫がされているのです。ここでは、病院でよく見かける椅子の種類について、詳しくご紹介していきます。
待合室用の椅子
待合室に置かれる椅子は、患者さんが診察を待つ間に少しでもリラックスできるよう、座り心地の良さを大切にすべきです。長時間座っても疲れにくいクッション性や、立ち上がりやすい高さであることがポイントです。また、複数人が並んで座れる長椅子タイプや、ひとりひとり区切られたシートタイプなど、レイアウトに合わせたデザインもおすすめです。
診察室用の椅子
診察室では、医師と患者さんが話したり検査を行ったりできるよう、シンプルで機能的な椅子が使われることが多くあります。患者さん用には、座りやすく安定感のある椅子が用意されることが多く、体の状態に応じて高さを調整できるタイプもあります。医師用の椅子は、検査がしやすいようにキャスター付きで、移動がラクにできる設計のものがおすすめです。
点滴チェア・検査用チェア
点滴や簡単な検査を受ける際に使われる椅子は、患者さんができるだけリラックスした状態でいられるように工夫されているものがおすすめです。背もたれを倒せるリクライニング機能がついていたり、腕を楽に置けるアームレストが備わっていたりするタイプが良いでしょう。座り心地の良さや、体への負担を軽減するデザインはとても大切です。
車椅子対応型の椅子
病院では、車椅子の患者さんが利用しやすい椅子の設置も必要です。例えば、待合室では車椅子スペースを確保するために、椅子を間引いて広い空間を作ったり、ひじ掛けが跳ね上げ式になっている椅子を配置したりする工夫がみられます。検査室でも、車椅子のまま利用できる低めの椅子や、移乗をサポートするための設備があると良いでしょう。すべての人が安心して利用できる環境を整えることが大切です。
スタッフ用オフィスチェア
病院のスタッフが使うオフィスチェアは、長時間のデスクワークや立ち座り作業に耐えられるよう、機能性が重視されています。背もたれに適度なフィット感があり、腰への負担を和らげる設計のものがよく選ばれています。また、キャスター付きでスムーズに移動できるタイプや、高さ調節がしやすいタイプも人気です。スタッフが体に負担を感じずに仕事に集中できる環境を作るためには、椅子選びもとても重要なポイントになるのです。
病院の椅子を選ぶときに重視したいポイント
病院の椅子を選ぶ時には、機能性や安全性、院内の雰囲気づくりまで、いくつものポイントを丁寧に考える必要があります。ここでは、特に重視したいポイントについて詳しくご紹介します。
清掃・消毒のしやすさ
病院の椅子は、多くの人が使用するため、常に清潔な状態を保つことがとても大切です。そのため、汚れが拭き取りやすい素材や、アルコール消毒に耐えられる仕上げがされている椅子がおすすめです。縫い目や隙間が少ないデザインだと、汚れがたまりにくく、清掃がしやすくなります。清掃のしやすさは衛生管理だけでなく、病院のイメージアップにもつながるため、重視してみましょう。
耐久性・安全性
病院では、椅子に座ったり立ち上がったりする動作が頻繁に行われるため、耐久性の高さも必要です。ぐらつきにくい頑丈なフレームや、重みに耐えられるしっかりとした構造があるかは大きなチェックポイントです。また、滑り止めが付いているなど、転倒防止の工夫も安全性を高めるうえで欠かせません。ぜひ、耐久性と安全性にこだわって椅子を選んでみてください。
座り心地とサポート機能
患者さんが待ち時間を過ごす間、できるだけリラックスできるように、座り心地の良さも大切にしましょう。適度なクッション性があり、長時間座っていてもお尻や腰に負担がかかりにくい設計が望まれます。ちょっとした配慮ですが、このような細かい部分まで考えられた椅子を採用することで、患者さんは安心して過ごすことができます。
デザインやカラー(院内の雰囲気づくり)
椅子のデザインやカラーは、病院全体の雰囲気をつくる大切な要素です。温かみのある色ややさしい素材感の椅子が並んでいると、患者さんの緊張感を和らげることができます。逆に、無機質で冷たい印象の椅子ばかりだと、居心地が悪く感じてしまうこともあるでしょう。明るいカラーを取り入れたり、自然を感じさせるデザインを選んだりすると、病院全体が安心感のある空間に変わります。病院に入った時に気分が明るくなれるようなデザインとカラーを選んでみましょう。
車椅子利用者への配慮(バリアフリー対応)
すべての患者さんが安心して過ごせるように、車椅子利用者への配慮も椅子選びでは欠かせないポイントです。待合室ではあらかじめ椅子を間引いて車椅子がそのまま入れるスペースをつくったり、車椅子のままスムーズに移動できる高さや形の椅子を選ぶ必要があります。小さな心配りですが、それが患者さんにとって大きな安心感につながるのです。
まとめ
お体の不調でお悩みの方は、『匠整骨院』にご相談ください。
当院では、日常生活における負担を減らし、より良いコンディションで毎日を送るためのアドバイスを行っています。
例えば、以下の動作は、体への負担を大きくするため、当院では避けていただくよう推奨しています。
- 膝を直接床につける
- 床中心の生活
- 強い力によるマッサージ
しかし、このような動作は日常生活でついついやってしまうものです。
根本から症状を解決するために、お客様の生活スタイルや症状の状態を詳しくヒアリングして、改善するためのサポートを行っています。
今お悩みの症状を一緒に改善しませんか?ぜひお気軽にご相談ください!
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