「手と足が冷たい……」実はそれ、末端冷え性かもしれません。指先がなかなか温まらないため、常に寒さを感じている人もいるでしょう。この記事では、末端冷え性の原因や改善方法、おすすめの食材などについて詳しくご紹介します。
手と足が冷たいのは『末端冷え性』の可能性
手先や足先がいつも冷たく感じるのは、末端冷え性かもしれません。
末端冷え性とは、体温を測ると平熱なのに、手足の先だけが冷たくなる状態のことです。女性に特に多くみられ、冷えを感じていても体自体は温かいこともあります。そのため、周りの人に触れてもらっても、冷たくないと言われることもあるでしょう。
しかし、症状がひどくなると、足が冷たくて眠れなかったり、夜中に目が覚めてしまったりして、睡眠の質が低下することもあります。結果として、体調を崩しやすくなるため、日頃から冷え対策を意識することが大切です。
冷えが続くと血流が悪くなり、むくみや肌荒れ、肩こりなどの不調につながることもあります。冬場は特に冷えやすくなるため、体を温める習慣を意識してみましょう。
末端冷え性になる原因は?
末端冷え性になる原因には、自律神経や女性ホルモン、血液循環などが関連しています。ここでは、末端冷え性になる原因について、代表的なものを3つご紹介します。
自律神経の乱れ
ストレスや生活習慣の乱れによって自律神経のバランスを崩しやすくなります。自律神経は体温調節を担う大切な役割を持っていますが、これがうまく機能しないと血流が悪くなって手足の冷えにつながります。また、エアコンの効いた室内に長時間いると、屋外との温度差が大きくなり、体が適応しづらくなってしまいます。その結果、冬だけでなく夏でも冷えを感じることがあるのです。
さらに、自律神経が乱れると血管の収縮と拡張のバランスが崩れてしまい、必要な時に血流を促すことができなくなります。その結果、特に末端部分の血液循環が悪くなり、冷えを感じるようになるのです。
女性ホルモンの乱れ
女性の体はホルモンバランスの影響を大きく受けます。ストレスが続いたり、更年期を迎えたりすると、女性ホルモンの分泌が乱れることがあります。その影響で血流が悪くなり、末端の冷えを引き起こしやすくなるのです。生理前や更年期には冷えを感じやすくなる人が特に多いので、体を温める生活習慣を持つことが大切です。
ホルモンバランスが乱れると、体温調節がうまくできなくなるだけでなく、自律神経とも相互に影響し合うため、より冷えを感じやすくなります。冷えだけでなく、疲れやすい、むくみやすいといった症状が出る場合もあります。
血液循環の低下
血液の流れがスムーズでないと、手足の先までしっかりと温かい血液が届かず、冷えを感じやすくなります。貧血や低血圧がある人は特に注意が必要で、血流が滞ることで末端まで十分な酸素や栄養が行き届かなくなります。普段から血行を良くするために、適度な運動や体を温める食生活を心がけることが大切です。
さらに、血液の循環が悪くなると、冷えだけでなくむくみやすくなったり、疲れが取れにくくなったりすることもあります。体全体の調子を整えるためにも、血流を改善する習慣を取り入れましょう。
末端冷え性を改善する方法は?
末端冷え性を改善するためには、体を十分に温めることが大切です。簡単にできる方法を3つご紹介します。
「3つの首」を温める
冷え対策としてよく言われるのが「首・手首・足首」の3つの首を温めることです。これらの部分は皮膚が薄く、太い血管が通っているため、外の気温の影響を受けやすいのです。ここが冷えると、血液も冷たくなり、全身の冷えにつながってしまいます。マフラーやレッグウォーマー、手袋などを活用し、3つの首をしっかり保温することで、体全体がポカポカしてきます。
特に、寒い季節には室内でも靴下やレッグウォーマーを活用して、冷えを防ぐ工夫をするのがおすすめです。
運動をして体を温める
運動は血流を良くするため、冷え性改善にはとても効果的です。ウォーキングやストレッチ、筋トレなどの全身運動が良いでしょう。手足の冷えを防ぐためには、手をぐるぐる回したり、足首を回したりする簡単な運動もおすすめです。積極的に体を動かして、血液循環を促しましょう。
また、階段の上り下りや軽いスクワットなど、筋肉を使う運動を取り入れると、より効果的に体を温めることができます。
湯船にゆっくり浸かる
普段から湯船に浸かる習慣を持っていますか?シャワーだけで済ませるのではなく、湯船にゆっくり浸かることで、全身の血行を促進できます。ぬるめのお湯(38〜40℃)に15分ほど浸かると、リラックス効果も得られるため、自律神経のバランスも整いやすくなります。お湯に炭酸ガスの入浴剤を入れると、より体が温まりやすくなるのでぜひお試しください。
手と足が冷たい時に摂りたい食材は?
手と足が冷たい時は、体を温める食材をいつもの食事にプラスして、内側から温めましょう。おすすめの食材を3つご紹介します。
生姜
寒い季節や冷えを感じるときに、体の中からポカポカ温めてくれる食材としておすすめなのが生姜です。
生の生姜には発汗を促す作用があり、体の表面から温めてくれるほか、乾燥させた生姜は体の内側からじんわりと温めてくれる力があります。おすすめは、紅茶にスライスした生姜を入れて煮出すジンジャーティー。そこにシナモンを少し加えれば、さらに温め効果がアップします。
発酵食品
納豆や味噌、キムチ、ヨーグルトなどの発酵食品は、体を内側から整える食材です。発酵食品に含まれる乳酸菌や酵素は、腸内環境を整えるはたらきがあり、腸の血流がよくなると全身の巡りにもよい影響を与えます。
腸は「第二の脳」とも呼ばれるほど、体調やメンタル、冷えとも深く関わっているといわれています。毎日の食事に、味噌汁を一杯加えるだけでも、体は少しずつ変わっていくでしょう。温かいスープにキムチを加えたり、ヨーグルトに蜂蜜やシナモンを少し入れてみたりと、楽しみながら取り入れると無理なく冷え対策を続けられます。
タンパク質を含むもの
冷え性の中には、筋肉量が少ないことが原因で起こるタイプもあります。筋肉は、体の熱をつくり出し、血液を循環させるポンプのような役割を持ちます。そのため、筋肉が少ないと冷えやすくなってしまうのです。
今ある筋肉量を維持するためには、良質なタンパク質を摂取することが大切です。肉や魚、卵、大豆製品などをバランスよく取り入れていきましょう。
豆腐や納豆などの植物性タンパク質は、消化にもやさしくおすすめです。温かいスープに鶏肉や豆腐を入れるなど、体が温まる工夫をしながら食べることで、冷えの改善につながります。
ただの冷え性じゃない?病気が隠れている可能性も!
単なる冷え性だと思っていても、実は病気が隠れている可能性があります。冷え以外にも該当する症状があったらすぐに病院などに相談しましょう。考えられる病気について詳しく解説します。
低血圧
手や足の冷えが気になるとき、低血圧が関係している可能性があります。血圧が低いと、心臓から送り出される血液の勢いが弱くなり、指先や足先などの末端まで十分に血が巡らなくなってしまうのです。その結果、手足が冷たく感じられるようになります。
さらに、立ちくらみやめまい、肩こり、胃腸の不調などのさまざまな症状が出ることもあるので、冷えを単なる体質と決めつけず、ほかの体調の変化にも目を向けてみてください。
甲状腺機能低下症
手足だけでなく全身が冷える、寒さにとても敏感になる…そんなときは甲状腺機能低下症という病気が隠れている可能性があります。これは、体の代謝や体温を調整する役割のある甲状腺ホルモンが十分に作られなくなる状態です。その結果、体全体のエネルギーがうまく使われず、体温が下がりやすくなってしまいます。冷えに加えて、疲れやすい、むくみやすい、気分が落ち込みやすいなどの症状もあらわれることがあるため、冷えのほかにこれらの症状を感じたら病院などにご相談ください。
手足の冷えでお悩みの方は『匠整体院』にご相談ください!
手足の冷えでお悩みの方は、『匠整骨院』にご相談ください。
当院では、日常生活における負担を減らし、より良いコンディションで毎日を送るためのアドバイスを行っています。
例えば、以下の動作は、体への負担を大きくするため、当院では避けていただくよう推奨しています。
- 膝を直接床につける
- 床中心の生活
- 強い力によるマッサージ
しかし、このような動作は日常生活でついついやってしまうものです。
根本から症状を解決するために、お客様の生活スタイルや症状の状態を詳しくヒアリングして、改善するためのサポートを行っています。
今お悩みの症状を一緒に改善しませんか?ぜひお気軽にご相談ください!
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